歩行時の痛み

○歩行時の痛み発生メカニズム

中高年者では下半身の筋力低下や可動域低下により膝が不安定になると(図2)のような姿勢を取りやすくなります。 それにより、膝の内側に圧迫ストレスによる痛みと外側に伸張ストレスによる痛み、関節への回旋ストレスによる痛みが発生することがあります!
図2:歩行時の痛み発生メカニズム

○痛みが発生する組織

 

内側の組織

【加齢による膝周囲筋の筋力低下】、【過去に膝の靭帯や半月板の損傷をしている】などが原因で膝関節が不安定になってしまうと、多くの人が(図6)のような姿勢になってしまいます。
足に体重がかかった際の圧迫ストレスだけでは軽微なストレスですが、+αとして回旋が加わると半月板が捻じれて切れてしまったことによる痛みや、骨への圧力を分散するための軟骨がすり減った結果、骨同士の接触による痛みが発生することがあります!

また、損傷した半月板やすり減った軟骨は修復が困難で、最悪の場合は骨や関節の形状が変形してしまいます、、、。
だからこそ継続的なトレーニングを行い、膝の痛みの早期改善が必要になります!

外側の組織

外側は靭帯や筋肉の腱が付着しておりそれにより安定性が保たれています。

(図6)のような姿勢だと、歩行などの体重がかかった際に、外側に膝が移動してしまいます。
その際に繰り返し筋肉が伸ばされるストレスと膝が内側に捻れる(回旋)ストレスが生じます。その繰り返しのストレスにより微細な損傷が発生することで、炎症が生じて痛みが発生することがあります。

外側の組織が損傷することで膝関節が外に移動しやすくなるため、姿勢不良を助長した結果、内側にかかるストレスが増加し、骨や関節の変形につながります、、、。