投球フォーム について〜 投球フォーム のフェーズ分け〜

こんにちは、J’s SPORTS BODYです!
日本全体がWBC(ワールドベースボールクラシック)で盛り上がり、メジャーリーグも日本のプロ野球も開幕し『球春到来』しました!J’s SPORTS BODYでも『野球コース』(https://js-sportsbody.jp/野球コース/)があるので、今回は野球の 投球フォーム についてブログを記載します⚾️

投球フォーム は6つのフェーズに分けられると言われています。

投球フォーム のフェーズ分類(図1)

ワインドアップ期:投球動作の開始から非投球側の手がボールを離れるまでの期間。

コッキング期初期(アーリーコッキング):前の足が地面に着地するまでの期間。

コッキング期後期(レイトコッキング):肩関節の最大外旋までの期間。

アクセレレーション期:ボールリリースまでの期間。

フォロースルー期:ボールリリースから腕の動きの終了まで。

投球フォーム

投球フォーム 〜各フェーズで起こりやすいイレギュラー〜 

そこで今回は各フェーズで起こりやすいイレギュラーについて説明して行きたいと思います。

・ワインドアップ期

 このフェーズはエネルギーを溜める投球準備運動の相です。この層で障害を訴える選手はほとんどいないため、一般的に軽視されやすいフェーズです。しかし、このフェーズは以降の投球動作の準備段階にあたるため、このフェーズの破綻はこれ以降の投球動作の破綻に繋がることが多いため、軽視できません。

投球フォーム

・アーリーコッキング期

 このフェーズは腰・体幹の捻れのエネルギーを蓄え、いわゆる『タメ』を作るフェーズです。
踏み出し足が接地(foot plant)し投球方向へ身体の並進運動が完了する。foot plant時に骨盤に対して両肩を結んだ線は非投球側に回旋しており、このフェーズが終わるまでに次の回旋運動の準備が終了します。

投球フォーム

・レイトコッキング期

 このフェーズは蓄えたエネルギーを投球方向に捻り返しの運動エネルギーとして解放する。並進運動中心の動きから回旋運動中心の動きへと変わる転換期です。ボールを一番後ろに引いた状態となり、投球腕が一番しなる状態を作りこのフェーズで投球の準備が終わります。

投球フォーム

・アクセレレーション期

 下肢・体幹・腕へと解放された力が一連の流れで伝わり、投球腕の鞭打ち様運動となりボールに加重される伝達期です。
関節にかかる負荷が最も大きくなるフェーズに当たり、身体の一部に機能不全があればその影響は大きくなります。このフェーズでの肩関節・肘関節の愁訴が最も多いと言われています。

投球フォーム

・フォロースルー期

 ボールリリースに導いた投球腕の負担を吸収するため急激な減速が行われるフェーズであす。一見関節にかかる負担が少ないように思われがちであるが、減速のための協調された運動が破綻すると種々の障害を招くことがあります

投球フォーム

投球時の運動連鎖

 投球動作では、末端部分である手の指を最大限に加速するために下半身から体幹⇨肩関節⇨肘関節⇨手関節⇨指と言う順番に身体を動かしていきます。この流れを『運動連鎖』と言います。各関節運動がピークを迎える直前に隣接する関節運動が始まることで漸増的にパワーが増えていくことが理想的な運動連鎖とされています。逆に各フェーズで各関節の運動が理想通りに達成されないと隣接する関節が不足分の運動を代償したり、思ったような力を発揮できなかったり等が起こります。これを投球動作に置き換えると、下半身や体幹の筋力低下や柔軟性の欠如があった場合、運動連鎖がスムーズに行われなくなり全体のパフォーマンスは低下、すなわち球速が低下します。そのため球速を保とうとして腕を強く振ると言う代償を行い、結果として肩関節や肘関節のオーバーユース(過負荷)を招いてしまします(図7)。

運動連鎖

 各フェーズでの姿勢は、次のフェーズへの準備としてとても重要なものとなります。言い換えると、起きている問題はひとつ前のフェーズに問題があるという場合もあります。

投球動作と障害(図8)

 投球動作時の疼痛発生はアクセレレーション期に74.2%と圧倒的にこのタイミングで痛みを訴える選手が多くいる。投球動作に必要な実質的な所要時間は約1.67秒と言われており、そのうちアクセレレーション期はわずか0.12秒で行われると言われている。例えば140kmのボールを投げる選手であれば、0.12秒の間にほぼ止まっているボールを140kmまで加速させると考えると、肩関節・肘関節に相当のストレスが掛かることは想像することは難しくないと思います。
 実際に、肩・肘関節に疼痛を訴える選手は投球投球フォームに何らかの問題を抱えることが多く、筒井・岩堀らは肩関節に疼痛を有する投手の89〜93%に投球フォームの問題が指摘されると報告しています。

投球動作

 しかし、この高速な時間の中で意識しながら投球フォームを修正することはかなり困難なことだと思います。また、投球フォームの問題は身体のコンディションや筋力がなければ意識して修正しようとしても出来ないことが多くあります。逆を言えば、コンディションや筋力等が改善されれば自然とフォームが改善されることも多くあります。

J’s SPORTS BODYでは出来ない理由を身体の構造から分析し、身体を変えることで動きを変える事を目的としています。
こうしたいけど上手く出来ない、練習してるのに上手くいかないと思っている方は一度自分の身体と向き合ってみるのはいかがでしょうか?悩まれている方は
是非!
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 次回は各フェーズで起こる不良姿勢とその改善方法についてご紹介させていただきます。

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