日常生活での膝の痛みはなぜ起こる?

こんにちは!トレーナーの松本です(^^)/

今回のブログでは、日常生活でも多発している膝関節の痛みについて説明していきます!

「歩いていると膝が痛くなる」、「階段昇降で膝の痛みが出る」などはもちろんですが、「床や椅子からの立ち上がりで踏ん張れない」、「バランスが悪くなりふらつきやすい」などの人も、今後痛みがでる可能性があるため注意が必要です!

また、今回は中高年者に多く発生する膝の痛みについて説明している為、あてはまる方は是非チェックをお願いします<(_ _)>
ブログを読むことで膝の痛みの原因を理解し、痛みに悩まされない生活を送れるように予防・改善していきましょう!

○膝とは

図1:膝関節の構造

膝関節は4つの骨(大腿骨、脛骨、腓骨、膝蓋骨)とそれを連結する筋肉、靭帯、半月板で構成されています。
膝関節は骨での関節安定化機能は少なく、主に靭帯や半月板、筋肉といった組織で関節の安定性を得ています
そのため、主要靭帯や半月板の損傷、膝周辺の筋力の低下により、膝関節が不安定になり、痛みが発生しやすくなります、、、。

また、下記写真のように関節は2種類に分かれており、膝は安定性が必要な関節に分類されます。
しかし、可動性が必要な股関節・足関節が動かなくなると、間にある膝関節で動きを代償してしまうため、安定性が低下し、痛みの原因となります、、、。

図2:MobilityとStabilityについて

○膝を支える靭帯と半月板

図3:膝の靭帯と半月板

膝関節の安定性には主に4本の靭帯と2つの半月板が関与しています。

靭帯は、膝関節の前後と内外側に存在しており、それぞれの方向に対して膝がずれないようにする働きがあります!
また、半月板は内外側に1つずつ存在しており、骨同士の適合性を高める役割と膝にかかる荷重負荷を軽減する働きがあります!

これらの組織は一度損傷すると安定性を担うための機能が低下してしまう為、正常時の膝よりも不安定になります、、、。
そのため、膝を安定させるためには継続的な膝周囲の筋力トレーニングが必要になります!

○膝に痛みが発生しやすい姿勢

次に痛みが発生しやすい姿勢について説明します!
自分で簡単にチェックできるため是非行ってみてください!

★チェック方法★

図4:姿勢チェック方法

1.➀のように壁に指先を付けた立位姿勢を取ります。
2.➁のように壁から手が離れないように片方の足を後ろに引きます。
3.足を引く際に重心位置ごと引いてしまうと、体重が後ろに乗ってしまう為、適切なチェックができなくなります。
4.前脚に体重が乗った際に膝とつま先が真っ直ぐの位置にあると正しい姿勢で行うことが出来ています。
  しかし、下の図のように膝とつま先が別の方向に向いている場合は、膝を痛めやすくなります、、、。

図5:膝の向きをチェック

これらの姿勢は膝関節周りの筋力の低下、股関節・足関節の動きが低悪くなったことにより、膝が不安定になることが原因です!
そのため、正しい姿勢で運動を遂行できない人は注意が必要です。

○膝の痛み発生メカニズム

現在の姿勢を確認したところで、どのように痛みが発生するのかを説明していきます。
また、今回は中高年者が日常生活の痛みを訴える際に多い、 【膝が足よりも外側にある姿勢】 に焦点を当てて説明していきます。

膝が足よりも外側にある姿勢

図6:膝が足よりも外側にある場合の痛み発生メカニズム

図のような姿勢に生じるストレスとしては、内側の圧迫ストレス外側の伸張ストレス関節への回旋ストレスが生じます。

次にどのような組織に対してストレスがかかるのかを説明していきます。

内側の組織

【加齢による膝周囲筋の筋力低下】、【過去に膝の靭帯や半月板の損傷をしている】などが原因で膝関節が不安定になってしまうと、多くの人が(図6)のような姿勢になってしまいます。
足に体重がかかった際の圧迫ストレスだけでは軽微なストレスですが、+αとして回旋が加わると半月板が捻じれて切れてしまったことによる痛みや、骨への圧力を分散するための軟骨がすり減った結果、骨同士の接触による痛みが発生することがあります!

また、損傷した半月板やすり減った軟骨は修復が困難で、最悪の場合は骨や関節の形状が変形してしまいます、、、。
だからこそ継続的なトレーニングを行い、膝の痛みの早期改善が必要になります!

外側の組織

外側は靭帯や筋肉の腱が付着しておりそれにより安定性が保たれています。

(図6)のような姿勢だと、歩行などの体重がかかった際に、外側に膝が移動してしまいます。
その際に繰り返し筋肉が伸ばされるストレスと膝が内側に捻れる(回旋)ストレスが生じます。その繰り返しのストレスにより微細な損傷が発生することで、炎症が生じて痛みが発生することがあります。

外側の組織が損傷することで膝関節が外に移動しやすくなるため、姿勢不良を助長した結果、内側にかかるストレスが増加し、骨や関節の変形につながります、、、。

〇まとめ

皆さん、今回は膝の安定性にかかわる要因と、痛みの発生メカニズムについて理解していただけたでしょうか?
今回のブログでは下記の3つのことを理解して頂けたらと思います!

1.可動性のある股関節と足関節に挟まれている為、不安定になりやすく、痛みが発生しやすい

2.中高年者では、膝の内側に痛みを訴えることが多く、放置をしてしまうと骨や関節の変形が起きてしまうことがある

3.姿勢からの影響を知ることで、今後の痛みの悪化を防止することが出来る

膝の痛みは下半身の整形外科疾患の中で最も発生頻度が高い疾患です。
また、最初は少しの痛みや違和感でも放置しておくと、歩けないほどに痛みが増悪することがあります、、、。
そして、最悪の事態を防止するためには、股関節・足関節の可動性と膝を安定させるための筋力トレーニングが必要です!

詳しい内容は次回のブログで説明をするため、ぜひ実践してみてください!!

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